|
本日のWEBのニュースで三増酒が清酒の分類から
外されること担った事を知りました。
皆さん三増酒って知っていますか。
三増酒とは醸造アルコールに糖類(ブドウ糖、水あめ等)と
アミノ酸(乳酸、コハク酸、クエン酸等)と
アミノ酸塩(グルタミン酸ナトリウム)を入れて調合し、
いわゆる清酒にブレンドして製品化されたものです。
瀬材料に乏しかった、第二次大戦前後の時期、ひたすら増量を目的に
許された製法でした。
戦後になっても、安価なコストで大量の酒が造れることから、
現在に至るまで行われていて、この製法は日本酒の品質の低下
深刻な酒離れの誘因になったと非難する声は多く
悪名高い三臓酒はだんだん見られなくなりましたが
一部の特売品的なものや紙パック用として未だに流通しています。
今回は、この三増酒が時流にそぐわない遺物として処理されたのでしょう。
ちなみに今回改正された日本酒の定義は以下のとおりです。
次に掲げる酒類でアルコール度が22度未満のものをいう。
(1)米、米麹および水を原料として発酵させてこしたもの。
(2)米、米麹、水および清酒粕その他政令で定める物品を原料として
発酵させてこしたもの(その原料中、当該政令で定める物品の
重量の合計が米<麹米を含む>の重量の100分の50を超えないものに限る)。
(3)清酒に清酒粕を加えてこしたもの。
となります。
ちなみに、最初からアルコールに調味液を加えて造られる
料理用に用いられる(いかにも胡散臭い)名称の「合成清酒」は残ります。
永く非難を浴びつづけた三増酒ですが、
歴史から姿を消すというのも、ちと寂しいものです。
私はそんなに古い世代では有りませんが、
不味いものでも自分が生きてきた(若き)時代を振り返るとき
「あって欲しい」という方は少なくないのでは無いでしょうか。
|
|