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先日あるワインセミナにー参加してきました。
「世界のシラー」を主題にしたティスティングセミナーだったのですが
私の体調が悪く、殆んど香りが判らず
後半のセミナー部分だけを必至に書き取るのが精一杯でした。
5つの試飲アイテムのうち
フランスを代表するシラーの生産地のひとつとして
ローヌのサン・ジョセフの2003年が出ていたのですが
講師の方のコメントが興味深かったので書いておきます。
「サン・ジョセフはもともと比較的軽めのワインなのですが
この2003年は“特に暑い”年だったので、生産者の意図する
葡萄の成熟したタイミングでは収穫できなかったでしょう。
早めに収穫したが故に、本来備わらなければならない葡萄本来の
風味にかけていると思います。」みたいな事を言われていました。
前回のセミナーの際も、出来るだけ収穫は遅らせたいのだけれども
酸を失ってしまうので遅らせすぎることも出来ないと言われていました。
特に今回のセミナーで「シラーという葡萄はメルローよりも酸が強いが
成熟期になると酸を失いやすい」と説明されていたので
“酸を失ってしまった”2003年のブルゴーニュ同様
ローヌにとっても厳しい年ではなかったかと思います。
今回試飲に出された他のワインは、
まだまだ若々しく魅力に溢れるものばかりでした。
それでもこのサン・ジョセフは、この数年間の飲み頃に
難しかったヴィンテージなりのサン・ジョセフのテロワールが
表現されているワインとして魅力ある、
生産者の苦労が垣間見えたワインでした。
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