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最近、仕入先のメーカー、インポーターさんとよく話題に上るのが
11月16日に発表のあった、キリンビールがメルシャンを
傘下におくというものです。
メルシャンの筆頭大株主である味の素からキリンが
過半数の株を500億円弱でしたか?で取得するというもので
キリンビールの持ち株会社の傘下にメルシャンが置かれ
来年の7月でしたか、に事実上の吸収合併となる模様。
合併してどうなるかを、要約すれば、
メルシャンの持っている醸造用アルコール、焼酎、日本酒、(みりんも?)の
製造、販売及び、輸入洋酒、リキュールなどはキリンビールとなます。
一方メルシャンは、ワインの輸入販売専門の組織に生まれ変わります。
メルシャンはワインに特化した専門会社になるため
約1/3の人員がキリンビールに出向とのこと、
メルシャン扱いのリキュールの旗艦ブランド、デ・カイパー
焼酎、酎ハイなどのブランドの販促に
多くが配置されるのでしょうね?
さてメルシャンの更に子会社となってしまっている
ルイ・ジャドーやテタンジェなどを扱う会社の事が気がかりです。
当社とは直接取引きで懇意にしている、営業も少なくなく
彼等の行く末を含めて、(十分にありえることですが)
メルシャン同様、キリンビールに連結されてしまえば
存在意義が危ぶまれてしまいますからね。
さてさて、もしもこの三社の連結が具体化してしまうと
日本でもメジャーなワインのブランドがどうしても浮き上がらざるを得なくなります。
一つの販売組織の中で、対立するブランドを複数扱う事は許されませんからね。
それらは、ボルドーのワインに関してはどうでも良い事かもしれませんが
シャンパンやブルゴーニュのメゾン(大ネゴシアン)については
彼らが無視してくれる筈もありません。
キリン・ビールは将来の売上目標を2兆円に設定しているそうですが
これは実に50%のシェアを意味します。
上に掲げたこまごまとした問題は既に手をつけているのでしょうが
外部にいる人間としてはとても気に懸かります。
・・・一番最初にはじき出されるのはランソンかな?
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