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Ｖ.Ｄ.Ｑ.Ｓ.=Vin Délimité de Qualité Supérieure
(ヴァン･デリミテ･ド･カリテ･シュペリュール)が法律の改正により
2011年12月31日で廃止することが決まりました。
ワインガイドではＶＤＱＳは地方上級ワインとして
解釈･紹介されていて、特定のワイン産地で造られている
ＡＯＣに昇格する前の段階であるワインのカテゴリーとしています。
しかしながら、この20年余りで多くＶＤＱＳワインは
ＡＯＣに昇格してしまっており既に存在感はかなり薄くなってきていました。
最近はＡＯＣの規定も時流に合わせて規則を緩和する傾向にあります。
・・・そういえばガスコーニュやビュゼもＶＤＱＳでしたね。
ＶＤＱＳを生産する各組合は、2008年12月31日までに
ＡＯＣかVin de Payかのいずれかを選択し申請しなければならないそうで
申請がうまくいかなかった場合Vdpに降格と言う場合もあるわけです。
申請が行われた場合､認可が下りるか、さもなくば2011年12月31日までは
ＶＤＱＳでワインの販売が出来るとの事。
基本的に長期熟成させて飲むようには造られていませんので
その後３〜４年後には殆ど市場から消えてしまうでしょう。
ＡＯＣワインとヴァン･ド･ペイのワインの間では
かつて天と地ほども開きがあったとされる品質的な垣根は
ずいぶん取り払われていて、造られるワインのスタイルが異なる
ワインになっているような気がします。
伝統的なＡＯＣワインに対し、革新的で新しいチャレンジャーが
ワインヴァン･ド･ペイという構図ですね。
さいごがやってきたら、記念に一本とっておこうかな
１０年位経って「昔ＶＤＱＳってワインがあって・・・」と
話の種くらいにはなるでしょう。
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