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とあるインポーターの当店担当にＳ氏という人がおります。
まだ若いのですが新人の頃から(一時期離れていたものの)当店の担当を
もう５年あまりしてくれております。
その彼から連絡が入りました。
「辞めることになりました。年が明けたら新しい担当を連れてきます。」
彼の会社とは付き合いは長いのですが､当店で定番品を
多く扱っている訳でもなく、どちらかというと“細く長く”という関係なのですが､
彼なりに頑張ってくれて限定品の案内や
彼オリジナルの特価品を組んでくれたりして
ありがたい存在でもありました。
また､ある商品については､何年も前の価格で
“値上げ”せずに、こっそり卸してくれていたんです。
（担当者が代わったら､あっさり値上げでしょうね､つらいところです)
上京した際には､彼の担当の酒販店や､
レストランに連れて行ってもらったものです。
あまりにも頑張ってセールスの電話をかけてくるので
忙しいときには“うるさい奴”とは思っていましたが
辞めると聞くと急に寂しくなりました。
よそのインポーターに移るそうですが､そこは当社とは取引の無い会社です。
酒類業界、特に商社に勤める人は､回遊する魚のように
横へ横へと、いろんな会社を渡り歩く傾向にあります。
最後に大きな会社へたどり着いて､ちゃんと定年を迎えられている人は
少ないと思います。
彼もその一人､きっと会社を替わるたび一皮剥けるのでしょう。
きっと職場が変われば連絡をくれると思います。
彼の新天地からのアプローチがくるのを楽しみに待ちたいと思います。
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