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新興経済国(ブラジル、ロシア、インド、中国)での
消費拡大が進み、スコッチウイスキー市場が急成長しています。
これを、好機とみた世界最大大手の「ディアジオ・グループ(英)」
が1億ポンド(約240億円)の大規模な増産投資を決定しました。
ディアジオ社は先月中旬頃、「ジョニーウオーカー」などの
グレーンウイスキーを製造するスコットランドの工場の拡張と、
イギリス国内では最大規模となるモルトウイスキー工場の建設に
4000万ポンド(96億円)づつ、
瓶詰め工場に2000万ポンド(48億円)投資すると発表しております。
70年代〜80年代に需給が軟化し、
多くの醸造施設の整理という苦い経験から
新規投資には慎重な姿勢を続けていた英国ですので
これは大変な事だ、というのが率直な感想です。
これを機に、安くスコッチが飲めるのでは…
と一瞬でも思った自分が恥ずかしいです。
輸入額で見ますと(2005年度のデータです)
世界1位米国、2位は仏国、3位はスペイン、4位は韓国
5位は台湾とあります。
トップ5にアジア諸国が2ヶ国ランクインし、
特に中国の勢いが素晴らしく
2000年には100万ポンドに過ぎなかった輸入額も
2005年には4600万ポンドと
なんと5年で46倍の伸びを見せており
トップ5にランクインするのはもう目の前かもしれません。
因みに5位の台湾は1億200万ポンドでした。
中国と同じく人口の多い脅威なくに、インドも
前年比89%増の2500万ポンドという脅威の伸びを見せており
侮れません。
気になるわれらがニッポンですが、
2005年のデータでは
シンガポールと南アフリカがトップ10入りし
とうとうトップ10から転落してしまいました。
こうなってくると、ちゃんと日本へ
商品を供給してくれるのか、不安ですね。
しかし、我々のお国は世界5大ウイスキーの1つである
ジャパニーズ・ウイスキーの生産国である。
誇りを胸にいじけてみるのもいいかも知れません。
あと、気になると言えば、
印ビール最大大手「キングフィッシャー」が
あの「ホワイト&マッカイ」を買収するなんて
話も出ています。
どうなるんでしょうか?
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