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今年のモンドセレクションで最高金賞を獲得し
国際的評価を得ている日本の企業は、サントリーさんだけではなく、
沖縄の「ぬちまーす」という製塩会社もその一つです。
いわゆる沖縄のブランド塩を生産する会社の一つなのですが
特許を持つ「常温瞬間空中結晶製塩法」なる技術により
高い品質の塩を生産し、世界的に認められています。
通常の塩より、さらさらで塩というよりも
粉雪の様で、ミネラル含有量は世界一でギネスブックにも認定されています。
あまり塩には詳しくないのでこのくらいにしますが
この技術を有する社長さんがお酒の世界に革命をもたらしそうなんです。
沖縄の酒「泡盛」。その中でも”古酒(クース)”は
3年以上寝かせなければならないという決まり事があるのですが
これを…わずか10分。わずか10分で造ってしまうという
すごい技術を開発したそうです。
古酒は、お酒と空気とかめの3つが接する部分で
酸化反応をおこし、まろやかなお酒に生まれ変わっていきます。
種類は違えどもこれは、ワインやウイスキーにも当てはまります。
製造方法など難しいことは省きますが
製塩の技術を応用し、遠心力を利用する事で
「瞬間古酒」は生まれるそうです。
すでにこの技術は確立され、特許出願中。
泡盛通の友人には「古酒と全く変わりは無い」
と絶賛されたそうです。
友人という所に引っ掛かりますが、何も施さないよりも古酒なんでしょう。
現在のところ、この技術で何年熟成期間を縮める事が出来るか
分かりませんが、なんか恐ろしい事になりそうです。
例えば、収穫・蒸留2007年⇒30年と同等物のウイスキー。
なんてのが今年店頭に並ぶ。
はたまた飲み頃ピークの五大シャトー。
コレクション用の比較的若いグランヴァン(二十歳になったら空けましょう)
なんて物も出て来るかも知れません。
あの熟成庫の右端は熟成が遅いんだよ!
なんて話は、おじいさんのお話って時代になるんでしょうか?
ちっとも面白くない!
考えれば考えるほど恐ろしいです。
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